③タタスチール・ジャムシェドプール工場
タタグループの中核企業「タタスチール」の主力工場・ジャムシェドプールは、タタ財閥創業者の名に由来する
ジャールカンド州ジャムシェドプール
ジャムシェドプールは、タタ財閥の創業者・ジャムシェトジー・ヌッセルヴァンジ・タタ(Jamshetji Nusserwanji Tata;1839~1904)の名に由来する。グジャラート州の生まれで、当初は海運業から事業を興し、"インド産業の父"と呼ばれる。
1911年、ジャールカンド州南東部の工業都市・ジャムシェドプールにインド初の鉄鋼一貫製鉄所・タタ製鉄所(Tata Steel Ltd;TSL)が完成。
タタ製鉄所ジャムシェドプール工場は、タタ製鉄の旗艦製鉄所であり、広大な同製鉄所域内にはタタモーターズ商用車工場、ブリキ工場、セメント工場等が建設されておりタタ財閥の工業生産拠点でもある。
2021年度、年間粗鋼生産量は、3,400万トンで国営インド鉄鋼公社(Steel Authority of India;SAIL)に次ぎインド第二の地位にある。世界26か国に製造拠点を有し、従業員は8万人を超える。
ジャムシェドプール製鉄所構内には、新日鉄住金(現・日本製鉄)との合弁会社(JCAPCPL社)の冷延鋼板工場が建設され、2014年5月より運転開始し、自動車用鋼板の製造をしている。