中国・旧満州

上海・外灘(バンド)(旧上海租界地区)

中国の近代化に対応し、大陸各地に拠点を設けて商圏拡大を図る鈴木商店

19世紀後半、アヘン戦争に続き日清戦争にも敗れた中国(清朝)は、欧米列強の侵略を受けるようになると王朝の弱体化に拍車がかかり、20世紀初頭、辛亥革命により清朝が崩壊、政治的に大きな変化が起こる。工業化を進め近代化を急ぐ中国(中華民国)にとって日本との関係緊密化が求められた。

大陸への進出を図る日本の動向に呼応して鈴木商店は、洋糖引取商以来、砂糖のビジネスで関係の深い香港を始め大陸各地に拠点を設けた。

昭和2(1927)年当時、下記に支店・出張所を設けていた。

○上海支店  支那上海九江路第三号  P.O. Box868, 3 Kiukiang Roard, SHANGHAI
○大連支店   大連市山縣通181番地
○安東縣出張所  支那安東縣大和橋通7丁目3番地
○ハルピン出張所  哈爾濱道裡外国六道街20号地 Mostovaia Street, HARBIN
○青島出張所  支那青島館陶路第二号 2 Kuan Tau Road, TSINGTAU
○漢口出張所  支那漢口太平街台湾銀行内 The Tai Wan Building, Tai Ping Road, HANKOW
○温州出張所  支那浙江省温州府東門外
○香港出張所  支那香港皇后道中環華人行二樓  P.O. Box #304, China Building, Quee’s Road Central, HONGKONG
○広東出張所  支那広東沙面英租界80号門牌 Room No.207, 2nd Floor, Ka-Nam-Tong Building, Tai-Ping-Nam Road, CANTON
〇済南出張所  支那済南商埠地大馬路第19號

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