②温州
古くから陶磁器、絹、漆器、鞋皮(革靴)等の手工業が盛ん、中国茶の積出港としても栄えた
浙江省東南沿海に位置する。温州港は、古くから物産の積出港として栄えた。
明清時代、温州府が設置された。近代、茶の輸出港としても繁栄した。温州人は、商才に長けていることから"中国のユダヤ人"と称されることがある。
鈴木商店温州出張所:支那浙江省温州府東門外
鈴木商店が出張所を置いた"東門外"は、かつて東晋朝時代に築城された「温州城」に張りめぐらされた城壁の7か所の城門のひとつ「東門」の名に由来する。この城壁都市時代、城壁の東半分は、役所、官庁街、学校が設けられた。
明代、永楽郡長官を務め、"書聖"と称された王羲之(おうぎし、Wáng Xīzhī)が役所に出入りする際、常に五頭の馬車で移動したことから"五馬街"の名が残る南面は、今日温州随一のショッピングエリアとして栄えている。