⑦青島
日本の占領下、経済作物の落花生&落花生油の生産に乗り出す鈴木商店
山東省の港湾都市・商工業都市。国家歴史文化名城に指定されている。
第一次世界大戦時、ドイツに宣戦布告した日本は、膠州湾のドイツ要塞を陥落し、日本軍の占領下に置いたが抗日活動が活発化し日本軍は撤退。1937年、日中戦争が始まると日本軍は、再び青島を占領下に置いた。
愛知県立大学大学院・高克文氏の論文「青島における落花生搾油業に関する研究―日系企業を中心に(1917-1922)2018年」によると経済作物と搾油の原材料として山東省内に大量に栽培された落花生及び落花生油は、1920年前後既に国際的商品となり、その大部分は青島より輸出され、同港輸出貿易品の第一位を占める盛況を呈した。
1915年から日本が青島を第一次占領して、1917年より日系資本は大勢で青島に押しかけて、多くの製油・再精油工場を設置した。鈴木油房の工場敷地は5000坪 であり、敷地内に事務所、宿舎、機関室、タンク室、倉庫などを含めた。