関門の鈴木商店ゆかりの企業訪問シリーズ ③東邦金属門司工場

神鋼メタルプロダクツの工場と隣接している東邦金属は、鈴木商店直系の会社と称してよい太陽鉱工の関連会社で、鈴木商店ゆかりの地である門司のなかでも出色の工場です。元々はタングステンフィラメントの生産によって北九州地域に技術革新をもたらした「日本冶金」を源流としており、工場内には長い歴史を伝える写真資料等があります。

この工場内で鈴木商店当時の雰囲気をもっとも遺すものに、木造の工場棟があります。その設備などは既に近年のものに更新されていますが、腰屋根の天井や窓周りの仕上げなどを見る限り、近代に建てられたものとみて良いのではないかと考えています。変電施設など道路側から見ることのできる設備もあり、関門地域における歴史の重厚さをここからも垣間見ることができます。

  • 東邦金属門司工場
  • 日本冶金時代からの工場建物
  • 日本冶金の規定と第2回営業報告書(大正8年)

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