羽幌本坑坑口
主に坑内への資材搬入に使用された坑口
終戦後、羽幌炭砿は政府の新炭鉱開発推進の要請に応えるべく、上羽幌坑と羽幌本坑の開発に着手。羽幌本坑は上羽幌坑開坑の1年後、昭和23(1948)年8月に開坑した。翌昭和24(1949)年に上羽幌坑と合併して以降は、両坑一体となって先行する築別炭砿に追いつくことを目標に徹底した合理化と技術革新を推進して行った。
この坑口は主に坑内への資材などの搬入に使用された。なお、坑口の大きさは採炭用のものに比べて小さめである。
坑口跡は運搬立坑や選炭工場・貯炭場(ホッパー)の南側、道道741号線沿いに位置しており、今も坑口上部に掲げられた「羽幌本坑」の文字が刻された標示板(当時、炭砿では「扁額」と呼ばれていた)を目にすることができる。