上羽幌坑の坑口浴場
鉱員の間で待望久しかった浴場
昭和35(1960)年11月30日、築別炭砿において待望久しかった坑口浴場が完成し、その後羽幌本坑、上羽幌坑にも浴場が完成した。厳しい作業を終え、炭塵で真っ黒になった鉱員たちが体についた汚れをとり、疲れを癒すために浴場は無くてはならない施設であった。
上羽幌坑の坑口浴場は昭和30年代後半に羽幌砿業所の上羽幌坑事務所に併設する形で設けられた。
坑口浴場では石鹸はもとより櫛、ポマードなども一切会社の支給。この坑口浴場の完成により、坑内勤務者の出退勤時の服装は一般のサラリーマンと変わらなくなった。