②鈴木商店創業地&個人商店時代(栄町通4丁目)
鈴木商店創業~個人商店時代のゆかりの地・神戸栄町通4丁目
明治6(1873)年に幅10間(約18m)通りとして開通した栄町通は、神戸開港後の港、居留地に近く、近代的港町として神戸発展の中心地となった。栄町通は、神戸・元町の南側、旧居留地の西側に隣接するエリアで、開港以前の兵庫津から栄町通に神戸市街地が移った。
明治7(1874)年、辰巳屋松原商店神戸出張所(内海岸通り4丁目)を暖簾分けで引き継ぎ独立創業した鈴木商店は、居留地外国商館との貿易取引により事業を拡大する。鈴木商店の創業地は、内海岸通(現乙仲通)と栄町通の両通りに面する地形で、住居表示は、栄町通4丁目45番と表示される。
個人商店時代の鈴木商店は、明治35(1902)年に合名会社に改組した後、明治37(1904)年に栄町通3丁目に移転するまでの30年間、拠点を置いた。
栄町通には、明治43(1910)年には市電が開通、銀行、証券会社、保険会社の洋風で重厚な建築が軒を連ね「東洋のウォール街」と呼ばれる程の繁栄を誇った。