⑩神戸市立博物館
鈴木商店の貴重な資料が残る神戸市立博物館
神戸・旧居留地13番、14番、23番、24番跡地に建つ神戸市立博物館は、旧市立南蛮美術館と市立考古館が統合されて昭和57(1982)年に開館した。建物は、昭和10(1935)年竣工の旧・横浜正金銀行神戸支店ビルを転用し、神戸の歴史と文化交流に関わる資料の展示を行っている。(神戸市立博物館公式サイトでは、旧居留地24番と表示)
神戸市立博物館は、旧居留地126区画の中心部近くに位置し、南隣の10番館が大正9(1920)年より本店を移した海岸通の鈴木商店本店社屋があった場所である。
当博物館には、鈴木商店ゆかりの品々が太陽鉱工を通じて寄託保管されている。有名な金子直吉の「天下三分の宣誓書」や日米船鉄交換契約を記念して駐日米国大使ローランド・モリスより贈られた「置時計」を始め金子直吉の愛用した手帳、電報記録簿等々が遺されている。