①祥龍寺
お家さんの寄進により再興となった歴史ある禅寺
神戸市灘区篠原北町にある宝珠山 祥龍寺は、鈴木商店と極めて縁のある禅・臨済宗妙心寺派の寺である。
法道仙人の開基(645年頃)と言われ、平清盛の時代に寺運大いに盛んであったが、明治初年に廃寺となっていた。
昭和2(1927)年、当時の妙心寺派管長から祥龍寺の再建の要請を受けた鈴木よね代表は、金子直吉、柳田富士松両氏と相談し、よね代表の給与として積み立てていた報酬を全て寄進することにより再興なったものである。
これが縁となり、祥龍寺には、よね刀自の胸像のほか金子直吉・柳田富士松・西川文蔵三氏の頌徳碑、辰巳会供養塔が建立された。また、よね代表の長男二代目岩治郎の娘婿・高畑誠一の墓が巨大なよね胸像に寄り添って建てられている。