⑯諏訪神社・諏訪山公園

神戸山の手住宅街を見下ろす高台にある諏訪神社と諏訪山公園

鎌倉中期に創建されたと云われる諏訪神社は、諏訪山稲荷神社とも呼ばれ、神戸市中央区諏訪山に鎮座する。源平合戦の折、源義経が武運を祈った神社としても言い伝えられている。

神社のある諏訪山の中腹から山麓にかけての一帯は、明治初期に開園された諏訪山公園(開園当時は諏訪山遊園とよばれた。)で、明治7(1874)年フランスの天体観測隊が同公園で金星の観測をおこなった「金星台」があることで知られている。

諏訪山公園金星台への登り道脇には、製茶貿易に貢献し兵庫県製茶組合頭取や神戸商業会議所6代会頭を務めた山本亀太郎の紀功碑(大正2(1913)年2月建立)が建っている。同碑の裏面には、碑の建立者として小曽根嘉一郎(日本毛織創業者)、川崎芳太郎(川崎造船副社長)、瀧川辨三(精燧社、神戸商業会議所会頭)、武藤山治(鐘紡社長)、松方幸次郎(川崎造船社長)、湯浅竹之助(湯浅商事)など錚々たる財界人とともに鈴木岩治郎(二代目)の名前が刻まれている。神戸商業会議所については初代鈴木岩治郎が発足時に会頭を務めている。

  • 諏訪神社(諏訪山稲荷神社)
  • 山本亀太郎紀功碑
  • 山本亀太郎紀功碑(裏面建立者名)

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