⑪辰巳屋藤助
辰巳屋宗家を引き継ぎ、辰巳屋の暖簾を守る
所在地 大阪市南区大宝寺町(現・中央区西心斎橋) 創業 文政7(1824)年
松原藤助(幼名:藤松)は16歳の時、大阪に出て心斎橋筋で姫路特産のなめし革細工の煙草入れの商いをしていた辰己屋嘉兵衛の下で働く。
辰己屋に勤めて20年目、文政7(1824)年、藤助36歳の時、暖簾分けにより大阪大宝寺町に「辰己屋」を独立・開業。やがて宗家・辰己屋が゙没落したため、辰己屋藤助が辰巳屋宗家を引き継ぎ、実質初代の辰己屋となる。
辰巳屋二代目・松原恒七は、実父で初代辰巳屋の藤助より暖簾を受け継ぎ事業を拡大、大阪大宝寺町より船場・長堀橋に店を移し、砂糖商としても成功を収めている。