鈴木商店シンガポール出張所
ジャワ、サラワク等の重要拠点と日本を結ぶ要衝
シンガポール出張所は、大正7(1918)年に開設されている。
171 Tras. St.,Union Building
シンガポール出張所があったユニオンビルは、1925年建築された7F建てのオフィスビル。後にマリタイムビルと改称されたが、1980年に解体された。
出張所開設当初は、安藤珍成が代表となり、続いて大久保弥十郎が代表を務めた。
大正8(1919)年、森田歳一が赴任した当時のシンガポールの主要な業務は、マレーからの錫の日本向け積み出し、サラワク・日沙商会のゴムの買い付け、ジャワ糖の欧米向け輸出、国際汽船の船員の入れ替え作業等々だった。
さらに交通の要衝から日沙商会(西川玉之助、依岡省輔等)や国際汽船の要人の立ち寄りの対応が頻繁にあった。