③台湾糖業博物館(旧・台湾製糖・橋頭糖廠)

台湾製糖業を牽引した「台湾製糖」主力工場

台湾糖業博物館(高雄市橋南里糖廠路24号)は、2001年にオープンされた観光施設で、台湾の製糖文化と生活、「台糖(台湾糖業)公司」の発展の歴史を展示する。                                   

同施設は、明治33(1900)年三井財閥を中心に設立された「台湾製糖」の主力工場(台湾製糖・橋頭製糖所)で、当時、台湾最初の最新機械製糖工場であった。製糖のプロ・藤木三郎を社長に据え、台湾総督府殖産局長心得に赴任した新渡戸稲造の支援を得て、台湾最大の製糖工場として発展。

同工場に隣接して、鈴木商店、神戸製鋼所が中心となって製糖機械製造会社「台湾鉄工所」が設立された。

戦後、国民政府により接収された台湾製糖、塩水港製糖、大日本製糖、明治製糖4社を合併させて1946年、「台湾糖業公司」が設立され1999年まで操業を続けた。

現在の「台湾糖業博物館」には、台湾製糖時代の写真・パネルのほか、"台湾砂糖の父"として「新渡戸稲造」の胸像が展示されている。

また、台湾鉄工所跡には、「修護所 台湾鉄工所」として当時の加工機械・工具類が展示されている。

 

  • 台湾糖業博物館
  • 新渡戸稲造像
  • 製糖工廠修護所説明板

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