③人繊工業発祥の地石碑(御成山公園)
米沢が一望できる地に人繊工業発祥の石碑
この「人繊工業発祥之地」の石碑は、帝人創立50周年の記念事業の一つとして、日本初の人造絹糸(レーヨン繊維)工場跡地(現・米沢市立第三中学校)を一望できるこの場所に建立されたもので、米沢市が日本における化学繊維発祥の地であることを示している。
米沢で開始された日本の人造絹糸の生産は、その後、多くの企業が参入して急速に拡大し、日本は世界でも有数の生産国となる。現在では、人造絹糸から発展したいろいろな化学繊維が、産業資材用途、家庭用品、衣料品等、幅広い用途で使用され、我々の生活を支えている。日本の化学繊維の第一歩はここからスタートした。
石碑近くにあるパネルは、平成20(2008)年に行われた帝人創立90周年の記念事業として設置されたものであり、人造絹糸(レーヨン繊維)の開発、日本初の事業化、今日に至る帝人の発展などの歴史的経緯が紹介されている。また同記念事業としてしだれ桜が植樹された。また、後方の石碑は、帝人・三原工場に秦逸三の胸像と共に設置されていた碑文で、平成27(2015)年に帝人より米沢市に寄贈され、修復処理がなされ翌平成28年に移設された。
平成25(2013)年にも、帝人創立95周年記念碑前祭が開催された。帝人グループの幹部、安部市長や地元関係者が参加し、人絹誕生の歴史をテーマとして市民ミュージカル「Faith フェイス〜未来をつむぐ実験〜」が上演された。
外部サイト: 米沢市役所