貿易
鈴木商店の貿易専門商社
日本商業は、鈴木商店の貿易部門を強化するため設立され、鈴木商店の取扱う商品以外の物資(綿花、綿糸布、羊毛、紙、銅など)の輸出入を行う貿易専門商社であり取扱い商品の多角化が図られた。
◆日本商業
設立 明治42(1909)年設立(後の日商岩井、現・双日)
資本金 500万円(昭和2(1927)年当時)
所在地 大阪・南区末吉橋2-3(現・中央区南船場)
日本商業は、ドイツ系外国商館ラスペ商会出身のエミル・ポップとの合弁事業としてスタートした。ポップが代表(専務取締役)に就任、カネ辰・鈴木商店より森衆郎、増田斜の二人が、カネ辰・藤田商店より代表藤田助七が取締役に名を連ねた。その後鈴木商店の全額出資となり、永井幸太郎(後の日商第二代社長)を専務に送り込んで事業展開を加速した。
昭和2(1927)年鈴木破綻により、(株)鈴木商店を整理会社として、その商権を日本商業に移管し、これを改組し鈴木の後継会社として昭和3(1928)年、日商が設立された。
“Small,Slow but Steady”を合言葉に社員全員が鈴木の轍をふまないという強い決意のもとに第一歩を踏み出した。昭和18(1943)年日商産業と改称、昭和24(1949)年再び日商に戻し、順調に発展して創立40周年を迎えた昭和43(1968)年、岩井産業と合併して日商岩井となった。日商岩井は、さらに平成16(2004)年ニチメンと経営統合して双日が誕生し新たな歴史が始まった。