大躍進期

大正3(1914)年~大正8(1919)年

大正3(1914)年、第一次世界大戦が勃発すると戦時需要に乗り、鋼材、銑鉄、船舶、小麦などを一斉に買い出動。さらに船舶の大量発注と同時に造船用鋼材の販売、世界各地で買いつけた貨物を船ごと売り渡す「一船売り」の離れ業で莫大な利益を得る。勢いに乗った鈴木の大正6(1917)年の売上は、三井物産を凌駕して日本一の商社に躍り出た。そうした絶頂期にあって、折しも富山で勃発した米騒動を発端とする鈴木商店焼打ち事件は、鈴木の大躍進に暗い影をもたらすことになる。

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