③網干工場の1号ボイラー
網干工場のシンボル、赤煉瓦煙突
明治42(1909)年に網干工場に建設された煉瓦造りの石炭ボイラー。ずんぐりとした太く短い赤煉瓦の煙突が特徴。この煙突が出現した時に、網干の農民漁夫達は、初めて文明開化の息吹を身近に感じることが出来、黒煙があがると、見なれぬ外国人の姿がしきりに往来したため、異常な好奇心と驚きの的となったという。
創業時の苦境期を揶揄して、当時の民謡「真黒ケ節」の替え歌が歌われた。「網干港のセルロイド会社の煙突は、太くて丸くて短くて、エエ吐き出す煙は真黒ケノケ、オヤ真黒ケノケ」
現在、同施設は網干工場の特高受電施設として現役として使用されている。