(A)-⑦谷町
創業時の役員、谷治之助に由来する町名
谷町は築別川の右岸と左岸、築別炭砿駅の南西方向、岡町の北側、下古賀町の南側に位置していた。その名称は羽幌炭砿創業時の監査役、谷治之助の名字に由来する。
谷治之助は、かつて鈴木商店において主要ポストを占めていた土佐派(その中核は高知商業のOB)の最年長者で、「鈴木の四天王」と呼ばれた人物の一人である。
鈴木商店入社後は柳田富士松の下で砂糖の取引に従事。その後は鈴木商店関係会社の役員を歴任し、鈴木商店の監査役を務めた。鈴木商店破綻後は、太陽産業(後・太陽鉱工)の子会社・大川目鉱業の社長、太陽産業・太陽鉱工が経営する大東鉱山の鉱山長などを歴任した。
当時、谷町には谷町川端商店街、谷町大五百貨店、生協、製パン工場などがあった。