①仁淀川町/金子直吉生誕地

金子直吉生誕地

仁淀川町(旧・名野川村)は金子直吉の生誕地である。幕末の慶応2(1866)年に父・甚七、母タミとの間に生まれている。

高知市から国道33号線に沿って約50km、愛媛県境にほど近い場所で、金子家は参政・吉田東洋の許可を得て呉服反物などを扱う店「大和屋」を開いている。このことは旧・吾川村史の中で「出色の人物、金子直吉」というタイトルで同村が生んだ人物として紹介されている。村史によれば「金子直吉の係累は下名野川二所神社の棟礼に登場している寛政6(1794)年がある。五人組頭筆頭として神社建立の寄進札に出てくる。続いて文化13(1816)年、同神社鳥居寄進には、時の番人庄屋と同額の二両半の寄進が見え、当時下名野川大杉八幡付近の地主であったことも棟礼分かる。店の屋号は"大和屋"代々善助を襲名する」とある。

しかしながら、文久4(1864)年ころには家運が衰えたらしく地主の座から降りている。明治になって伝来の金子性を名乗るこの善助一族を頼って、直吉の父母(甚七、タミ)が来ていたという。善助は下名野川へ店の本拠を置き、竹屋敷村一番屋敷に金子善助控家を持っていて、ここで直吉は幼年時代を送っている。しかし、その出生地は、下名野川か竹屋敷かは定かではない。

仁淀川町下名野川地区にある地元住民が管理運営している宿泊施設「山村自然楽校 しもなの郷(さと)」にはその偉業を称え、金子直吉資料室を設けている。

金子直吉の生誕地、仁淀川町および「山村自然楽校 しもなの郷」については下記外部サイトをご覧下さい。

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  • 金子直吉が生まれ育った里と言われる下名野川地区(高知県仁淀川町下名野川地区)
  • 金子直吉資料室の金子直吉像(同町の山村自然楽校 しもなの郷館内)
  • 仁淀川橋(昭和5年完成;播磨造船所50年史)

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