③米国大使館

米国大使と民間交渉

第一次世界大戦中、米国は鉄の輸出を禁じ、日本の造船業界に危機をもたらした。政府間交渉もままならず、金子直吉・松方幸次郎が中心となり、「鉄鋼解禁同盟」を結成し、金子は外務省を頼らず、直接米国大使のローランド・モリスと交渉することを決意。

神戸から鉄道で上京し、東京ステーションホテル20号室で一服してから、後藤新平の事務所で紹介状を書かせ、大使と交渉している。その後、船と鉄を交換する契約を纏め、この功績が認められて、金子は正六位に叙せられている。

  • 赤坂にあった旧・米国大使館(関東大震災で焼失)
  • 米国駐日大使 ローランド・モリス
  • 日米船鉄交換契約記念置時計

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