①米沢人造絹糸製造所跡(現・米沢市立第三中学校)
日本初の人絹工場
現在の米沢市立第三中学校は、日本初の人造絹糸(レーヨン繊維)工場があった場所で、日本の化学繊維発祥の地。
かつて、ここには旧藩主上杉家が士族を救済するために明治10年(1877)年に創立した米沢製糸場(絹糸工場)があり、その後、経営不振に陥り、閉鎖された。大正4(1915)年、人造絹糸の研究を援助してきた鈴木商店の子会社であった東レザー(後の東工業)が、跡地を買い取り、秦逸三を工場長に迎えて人造絹糸の生産を開始。
この工場は、開設当時より社員食堂やテニスコートなどが整備されており、近代化が始まって間もない大正の時代から、欧米文化が取り入れられていた。
米沢市立第三中学校のグラウンドに、発祥の地であることを紹介するパネルがあり、これは帝人90周年記念行事として、同社から寄贈されたものである。
外部リンク: 米沢市役所