⑤上杉神社・松岬神社

鈴木よねも参加した開業式

上杉神社は明治4(1871)年、上杉謙信と米沢藩中興の名君と呼ばれた上杉鷹山(上杉家第10代当主、米沢藩第9代藩主)を合祀して米沢城址(現在の松が岬(まつがさき)公園)に創建された。明治35(1902)年、上杉神社では謙信のみを祀られることとなったため、摂社として松岬神社が新たに建立され鷹山が祀られることになった。その後、松岬神社には上杉景勝(上杉家第2代当主、米沢藩初代藩主)、直江兼続ほか3名が合祀された。なお、上杉家初代・上杉謙信を始め歴代12当主の墓所は、米沢市内の上杉家廟所に納められている。

大正7(1918)年5月5日、東工業分工場米沢人造絹糸製造所の開業式が米沢松が岬公園にて行われ、鈴木よね、鈴木岩蔵のほか久村清太東工業技師長、秦逸三米沢工場技師長らが出席。米沢製造所は、同年6月17日、帝国人造絹糸・米沢工場として独立。

帝人の前身である東工業・米沢人造絹糸製造所が設立された大正4(1915)年から100年目を記念し、帝人・三原事業所に長く設置されていた帝人創業者・秦逸三の銅像が米沢市に寄贈された。松が岬公園内の松岬神社前の上杉鷹山像の間近に設置され、平成28(2016)年9月25日、秦氏親族の出席の下、米沢市長、帝人社長、同三原事業所長、山形大学工学部長ほか関係者による銅像除幕式が行われた。

上杉神社の入り口の灯篭には、奉納者として秦逸三の名が刻まれているが,秦は再び創業地に迎え入れられた。

関連資料

  • 松岬神社の上杉鷹山坐像
  • 鈴木よね、鈴木岩蔵 を囲んで開業式記念撮影(大正7年)
  • 秦逸三胸像

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