上村政吉

砂糖ビジネスのエキスパート、鈴木商店のジャワ糖商権拡大の功労者

上村政吉

生年:明治19(1886)年1月18日
没年:昭和39(1964)年5月17日

鹿児島の焼酎醸造元に生れ、鹿児島商業卒業後、鈴木商店に入社。砂糖部に配属された後、九州・大里に建設中の「大里製糖所」に転属。その後台湾への転勤を経て、大正8(1919)年末ジャワ・スラバヤ出張所に所長として赴任、鈴木商店のジャワ糖取引を業界No.1に引き上げた。

第一次世界大戦終結後の先高を見越し、鈴木商店は大正9(1920) ~大正10(1921)年にかけてジャワ糖の一大買い占めを敢行、金子直吉の指令を受けたた上村は、当時ジャワ糖の大手・フレザー・エトン社や建源号を相手に買い占めを進め目覚ましい成果を挙げた。

大正11(1922)年、スラバヤ勤務を終え、大阪支店に異動の後、支店長に昇格。昭和2(1927)年、鈴木商店破綻に遭遇、支店閉鎖処理の後、退職し砂糖商「田屋商店」を創業し、大日本製糖の有力特約店に育て上げた。


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