ごあいさつ

「総合商社 鈴木商店」が織り成した人間模様を現代に

辰巳会は、鈴木商店が昭和2(1927)年に経営破綻してから33年後の昭和35(1960)年、鈴木商店の社員であった方々が過ぎし歳月とともに懐旧の情を想起され、高畑誠一氏を会長として創立されました。

創立に当たり、本「鈴木商店記念館」に登場しています高畑誠一、永井幸太郎の各氏をはじめ、多く方々が発起人になっています。辰巳会は親睦を旨として年に数回、鈴木商店解散により四散した方々が参集し、鈴木商店を懐旧する会でありました。

「辰巳会鈴木商店記念館」は、辰巳会内の組織として平成26(2014)年4月にウェブサイト上にオープンし、多くの方々にご来館いただいているところですが、この程運営組織を改変し、新たな歩みを始めました。

鈴木商店の歴史は、明治・大正・昭和初期において急成長と衰退の企業史でした。一方で、鈴木商店は破綻しましたが、優れた数多の企業を残すとともに、金子直吉の薫陶を受けた有為な人材を政財界に輩出しました。

鈴木商店記念館は、鈴木商店の人間像、また関係した企業集団に関する調査資料、現代への遺産等を基に、経済史の視点から「総合商社 鈴木商店」を広く認識いただける記念館として各種情報を発信してまいりますので、引続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和3年2月吉日
辰巳会鈴木商店記念館
代表 鈴木 一誠

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