下関・彦島の「彦島製錬」は、本年2016年に創業100周年を迎えます。同社は、大正5(1916)年鈴木商店によって設立された「日本金属・彦島製錬所」を起源としています。鈴木商店親睦組織「辰巳会」ならびに「鈴木商店記念館」よりお祝い申し上げます。

鈴木商店は大正4(1915)年、帝政ロシア政府向けに受注した砲弾500万発の製作のため銅・亜鉛・鉛・錫等の精錬が必要となり同年、岡山県日比の銅製錬所を買収、さらに亜鉛・アンチモン・鉛・銅の精錬のため下関・彦島に直営製錬所を建設、翌大正5(1916)年、これらを発展させ日本金属を設立し日比製錬所、彦島製錬所として稼働して本格的に非鉄金属製錬事業に乗り出しました。(写真は、彦島西山湾より彦島製錬所工場を望む当時の絵葉書。鈴木商店の商標「よね星」と「SZK in diamond」が見えます。）

「彦島製錬」では、本年4月20日に創業100周年の記念式典が予定されていますが、同日は旧日本金属・彦島製錬所時代に火入れ式を行った記念の日に当たるとのことです。

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