（株）ニチリンは今年創立100周年を迎えました。

2014.12.22.

平成26(2014)年、（株）ニチリンは創立100周年を迎えました。鈴木商店の化学部門の出発点となった東レザー（後の東工業）の事業拡大から神戸・敏馬（みぬめ）にゴム工場を、大阪・大和田に合羽工場、米沢に人絹研究所を設けましたが、ゴム工場の製品の販売会社として大正3(1914)年に「日本輪業合資会社」が設立されました。これが（株）ニチリンの歴史の始まりで、同じ東レザーを起源とする米沢の人絹研究所が帝国人造絹糸（現在の帝人）として独立する（大正7(1918)年）よりひと足早く事業化されています。

本年5月の姫路工場での記念植樹に続いて、10月には「お家さん」の作者・玉岡かおる氏を招き記念講演が行われ、同時に100周年記念誌が発行される等記念行事が行われました。

（株）ニチリンの創業の地、神戸・敏馬は神戸で最も古い神社「敏馬神社」に隣接し、東工業・敏馬ゴム工場（後に鈴木系の日沙商会の経営に移る）の一角に日本輪業合資がゴム部門を吸収する形で分離独立して「日本輪業」が発足しました。

日本輪業は後年、日本輪業ゴム、日輪ゴム工業と改称し、本社を神戸市葺合区磯上通に移転、同時に神戸、大阪、姫路に工場を建設しましたが、現在は、本社を神戸市中央区江戸町に再度移転、昭和45(1970)年に新たに建設した姫路工場に生産を集約しています。また平成3(1991)年社名を（株）ニチリンに変更して今日に至っています。

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