鈴木商店ゆかりの企業訪問シリーズ⑫「日本精蠟(元・鈴木亜鉛製錬所)」を訪問しました。(2022年8月8日)
2022.8.12.
鈴木商店の非鉄金属製錬事業の出発点の一つ「鈴木亜鉛製錬所」は、大正4(1915)年、鈴木商店によって山口県徳山町大島打上にて建設に着手、翌5(1916)年4月に工場が完成し、同年6月より「日本金属・徳山製錬所」として操業が始まりました。
同工場は、大正9(1920)年に操業を停止し、同施設は紆余曲折を経て昭和4(1929)年、南満州鉄道(満鉄)により設立された「日本精蠟」に受け継がれ、「日本精蠟・徳山工場」は、石油由来のワックス製造工場として今日に至っています。(写真は、日本精蠟・徳山工場(周南市大字大島))
この度、日本精蠟(株)のご好意により同社徳山工場を訪れ、鈴木商店時代の遺構をご案内頂きました。(2022.8.8)
鈴木商店時代の工場、建屋等は残っていないが、日本精蠟・徳山工場敷地内には、鈴木時代の境界杭が数多く残っているほか、山頂の大煙突のほか中腹にも煙突の名残がそのまま残り、同工場のシンボルとして親しまれています。(写真は、鈴木の境界杭と山頂に残る煙突)