辰巳会・会報「たつみ」シリーズ㊶「たつみ第41号」をご紹介します。

2022.8.9.

たつみ第41号表紙.png 「たつみ第41号」は、昭和59(1984)年8月1日に発行されました。第25回辰巳会全国大会が同年5月17日、京都渉成園において113名の参加を得て開催されました。北海道、東京、中部、四国、本部より会員、準会員が出席しましたが、会員の減少により会員の配偶者、子息、息女達の準会員が過半数を占めるようになりました。

また、本号より会員、準会員の近況を誌上で知らせる「辰巳会会員の便り」コーナーが設けられました。

◇「鈴木よね刀自について」柳田記

 神戸新聞社創刊85年記念出版として、昭和58(1983)年10月、「兵庫県大百科事典」が刊行された。地元で初めての兵庫県についての大百科辞典、32の分野にわたり12,000項目を網羅している。(上下2巻)

 「人物」の分野には、「鈴木よね」について鈴木商店の興亡と共に大きな足跡を残した神戸が生んだ女性実業性として、エピソードを交えて紹介している。

 台湾銀行による鈴木の整理が大詰めを迎え、金子直吉の退陣が救済の条件とされた際、二代目岩治郎、よね親子は、鈴木の運命を金子と共にする決断をした。鈴木崩壊の華麗さと史上類を見ないはかなさは、「最も主家らしき主家」としての誇りと誠意を示したものと評された。(詳細は、下記の関連トプックスをご覧ください。)

◇「女子商業と鈴木家のかかわりについて」

 お家さん・鈴木よねの多額な資金援助により設立された「神戸女子商業(現・神港橘高等学校)」と鈴木家とのかかわりについては、「たつみ第9号」にも記されているが、旧女子商業同窓会「姫百合会」と辰巳会との関係は今日まで続いている。

 先ごろ「姫百合会」の役員50余名の人たちが、よね刀自ゆかりの祥龍寺を訪れ、法要を営みお家さんを偲んだことが伝えられた。(詳細は、下記の関連リンクをご覧ください。)

◇「金子翁と十六羅漢」(神戸新聞;昭和59年7月10日)

 昭和59(1984)年7月10日付神戸新聞特集記事「街道いまむかし ~一の谷」に、一の谷「貞照寺」に納められている金子直吉ゆかりの十六羅漢が初めて紹介されたことが報じられた。

 同十六羅漢像は、釈迦如来石仏と共に大正8(1919)年、金子直吉により寄進されたものだが、その後阪神・淡路大震災により「貞照寺」本堂が全壊したため、平成8(1996)年同寺から須磨の「大本山須磨寺」境内に移設された。(詳細は、下記の関連リンクをご覧ください。) 

◇「辰巳会会員の便り

 近年、会員の他界が相次ぎ、鈴木商店に籍を置いた会員が年々減少するにつれ、また会員の配偶者、子息・息女達(準会員)の高齢化により辰巳会全国大会や各支部例会への参加者が減り始めた。さらに「たつみ誌」への投稿も減少傾向にある。

 本号では、全国大会への出欠の可否と共に近況を知らせる返信を「辰巳会会員の便り」として紹介している。50余名の会員、準会員の近況が掲載されている。(詳細は、関連リンクをご覧ください。)

 

 

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