鈴木商店ゆかりの「カネタツ海運」を源流とする「国華産業」が創立70周年記念誌を発刊しました。
2019.3.17.
帝国人造絹糸(現・帝人)船舶部を母胎に昭和22(1947)年、梶山増吉によって創業された「国華産業海運(現・国華産業)」は、「カネタツ海運」を源流とする海運会社です。
鈴木商店時代に海運事業に携わっていた梶山の経験、ノウハウを生かし 昭和3(1928)年、「カネタツ海運合資会社」が設立され、鈴木時代から繋がりのある大日本人造肥料(現・日産化学)が輸入する燐鉱石輸送業務を中心に海運事業に乗り出しました。
終戦によってカネタツ海運は解散されましたが、梶山の船舶調達や海運事業の実績を高く評価した鈴木商店同期入社の帝人・大屋晋三から要請された梶山は、帝人の船舶部の設立に協力し、やがて帝人の海運事業を代行する国華産業海運の設立に発展させました。
同社は、帝人の発展とともに事業を伸ばし、帝人の保険事業を引き継ぎ、海運、保険を事業の二大柱としました。昭和 29(1954)年、社名を「国華産業」に変更して今日に至っています。
化学品海上輸送に特化した国華産業は、前身の国華産業海運から半世紀を歩み、この程創業70年を記念して"創立70周年記念誌「遥かなる海路」"を発刊しました。創業社長・梶山増吉の海運事業に賭けたダイナミズムは、今日に受け継がれ、同記念誌の創業前史にも足跡として残されています。