「貿易国としてのわが国の状況を考えると、(大正13(1924)年当時の)人口6,000万人、年々70万人の増加を擁する現状から、この人口を養う十分な資源がない。資源を海外に求めようとするも南方諸国はすでに欧州先進国の版図に属しており、支那各地もその人口多く、余剰がない。
こうして見ると東も西も南も三方ふさがりの状態で、従来見過ごして来た地域はといえば、北満、シベリアから沿海州があり、ここは是非とも日本人の手で開発しなければならない。」
金子直吉は、「経済野話」の総括として貿易立国としてのわが国がいかに国富を増やすべきかを論じています。
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