「羽幌本坑の遺構シリーズ➀~運搬立坑~」を掲載しました。
2015.11.17.
地域特集「北海道(羽幌)」にて公開中の羽幌炭砿には三つの山(築別炭砿、羽幌本坑、上羽幌坑)があり、現在も多くの遺構が点在しています。
本日から、三山のうち羽幌本坑の遺構を5回に分けてシリーズで紹介してまいります。
戦後、羽幌炭砿鉄道(株)は政府の「傾斜配分方式」に基づく新炭鉱開発推進の要請を受け、上羽幌坑と羽幌本坑の開発に着手。羽幌本坑は上羽幌坑開坑の一年後、昭和23(1948)年8月に開坑します。エネルギー革命が進展した昭和38(1963)年以降はビルド鉱として生き残りをかけ、合理化によるコストダウンと増産に邁進していきました。
今回はシリーズの1回目として運搬立坑をとり上げました。 昭和45(1970)年11月の閉山までわずか数年を残すのみでしたが、運搬立坑は羽幌本坑の心臓部として稼働し、羽幌炭砿のシンボル的存在となりました。現在も巻上げ塔の偉容は、訪れる人々を圧倒せずにはおかないでしょう。
写真は当時の運搬立坑巻上げ塔の雄姿です。手前に見えるレールは、昭和37(1962)年に開通した国鉄名羽線の一部「曙ー三毛別」間の線路で、羽幌本坑と上羽幌坑の石炭はこの鉄路で曙駅経由、築別駅まで搬送されていました。。
なお、現在大半の遺構は老朽化が進行しており大変危険ですので、建物・施設内への立入りはお止め下さい。
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