「クロード式窒素工業の歴史③」を掲載しました。
2017.9.8.
資金繰りが逼迫する中、鈴木商店は最優先でアンモニア合成工場建設の準備を進め、大正11(1922)年4月、クロード式窒素工業が設立されました。役員には鈴木商店の錚々たる幹部・技術者が名を列ねており、鈴木商店がこの事業に対して総力をあげて取り組んでいたことが窺えます。
翌大正12(1923)年7月、関門海峡に面した彦島製錬所構内に約7,000坪を借り受け、日産5トンの試験工場の建設に着手。翌大正13(1924)年12月には工場建設が完了し、直ちに試験運転に入りました。そして、石炭ガス化炉の不調により散々苦労した末に大正13(1924)年12月27日、1,000気圧という超高圧利用による合成アンモニアの生産に成功します。
写真は、当時のクロード式窒素工業の工場です。