鈴木商店社員・鍵野常治邸 が国の有形文化財に登録されました。
2016.7.27.
昨年11月、文部科学省に対し有形文化財の登録を答申していた「旧鍵野家住宅」が本年2016年2月25日、正式に登録されました。兵庫県からは柏陵記念館(丹波市)と共に2件が新たに登録されました。
鍵野家住宅は、鈴木商店社員だった鍵野常治が大正13(1924)年に神戸市東灘区に建てた在来工法による和風洋館住宅です。
この度登録された基準は、国土の歴史的景観に寄与しているとされ、解説文には「 屋根にドーマー窓を上げ、外壁の一部をドイツ壁仕上げとした下見板張の洋風外観とする。一階を応接室や書斎などの洋室とし、二階に和室を並べる。貿易港神戸における戦前期中産階級のための住宅のあり方を良く示している。」と述べられています。
登録文化財制度は、阪神・淡路大震災を契機に1996年に創設され、現在までに登録された有形文化財(建造物)の総数は、10,516件でそのうち兵庫県の登録数は628件にのぼり連続首位を維持しています。(因みに2位は大阪614件、3位は長野491件と続きます)