ロンドンで焼失した松方コレクション作品リストの画期的発見

2016.9.10.

パンテクニカン倉庫.jpg国立西洋美術館は2016年9月5日、松方コレクションのうちイギリスの倉庫「パンテクニカン」に保管中に焼失し、幻のコレクションと呼ばれた作品リストが英国テート美術館(テート・ブリテン)に残されており、画期的な発見と発表しました。(写真は、元パンテクニカンの建物で、現在はレストランなどのテナントショップに改装されています。)

1万点を超える松方コレクションのうち、1,000点ともいわれるロンドンの倉庫に保管されていた作品については、正確な数も内容も不明でしたが、確認されたリストには、絵画255、素描82、版画554、彫刻17、家具・工芸品45,総数953点が記載されており、松方の友人でコレクションの助言者でもあった英国の画家・フランク・ブラングインの作品が約半数の450点を占めています。

これら以外には、英王立アカデミー画家・J.J.シャノン、チャールズ・リケッツ、アルフレッド・ドゥルーリー等の作品、マネの「闘牛士」、ゴッホの「花瓶の花」、シャヴァンヌの「漁」等の作品も含まれていましたが、残念ながら昭和14(1939)年の火災により全て焼失してしまいました。

詳細は、関連リンクをご覧ください。

国立西洋美術館「おしらせ」

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