「日本油脂(現・日油)の歴史⑦」を掲載しました。
2019.1.9.
「日本油脂(現・日油)の歴史」を紹介するシリーズの7回目です。
大正11(1922)年10月、スタンダード油脂は鈴木商店が経営する主要な油脂工場(兵庫工場、王子工場、保土ヶ谷工場、本郷工場)を統合・資本集中して規模を拡大するとともに洗濯石鹸の製造にも進出し、業界に確固たる地位を築きました。
しかし、第一次世界大戦終結に伴い主力製品である硬化油の輸出は一朝にして途絶し、グリセリンもその重要性を失うという危機的状況に直面し、同社は一転して赤字経営が続きました。
スタンダード油脂社長の長崎英造はこの苦境を乗り切るため、強力な体制を整えるべく鈴木商店の硬化油販売先である「日本グリセリン工業株式会社」との合併を目指して農商務省工務局と折衝を重ね大正12(1923)年2月、スタンダード油脂は日本グリセリン工業を吸収合併し「合同油脂グリセリン株式会社」が新発足しました。
画像は、スタンダード油脂が吸収合併した日本グリセリン工業の前身・帝国魚油精製佃工場です。
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