柳田富士松に関する関係者の言葉シリーズ②「鈴木商店の元幹部の言葉」を掲載しました。
2021.6.25.
柳田富士松に関する関係者・各界人の言葉シリーズの2回目です。
今回は「鈴木商店の幹部(*)の言葉」をご紹介します。
(*)谷治之助、高橋半助の各氏
谷治之助と高橋半助は、ともに金子直吉を支えた鈴木商店の幹部で、窪田駒吉、平高寅太郎とともに "鈴木商店四天王" と称されました。
■谷治之助(株式会社鈴木商店監査役、羽幌炭砿鉄道監査役、鈴木商店四天王の一人)の言葉
「柳田さんは概して口数の少ない真面目な人であって、当時各商館の番頭連が一般に妾などを持ち大変派手にやっていたのに対照して、非常に地味な点で目立っていた。此の柳田さんの地味な気質が店の独特の気風となって行った。
・・・・ このように謹直な人柄であったので、銀行方面での信用は非常に大きかった。また、店の中では店員の監督の上に大きな力をもって居り、悪戯者の多かったぼんさん連中も柳田さん現るの報を受ければ、一度に鳴を静めたと云う事である。」(一部抜粋)
■高橋半助(鈴木商店名古屋支店長、株式会社鈴木商店取締役、鈴木商店四天王の一人)の言葉
「吾が師とも父とも尊敬崇拝する柳田冨士松氏は、柳田氏と云うより柳田殿と云うより、やはり柳田さんが相応しい。温厚、淳和、純情、実直で人間味豊かな慈父の感じであった。
・・・・ 鈴木王国二つの宝、金子直吉氏に柳田さん、龍虎とでも云うか、その金子さんは何処までも良人の立場、世界的な大きな事業の遣放し、柳田さんは忠実温良な奥さんの立場で文句一つ言わずにコツコツと跡始末する。この理想の夫婦の睦ましさと云ったら世にも珍しい一大宝鑑とも云えるだろう。」(一部抜粋)
鈴木商店の元幹部の言葉を一言で表すと、柳田富士松は「得意先や銀行からの信頼は絶大で、人間味豊かな慈父ともいうべき人」とも言うことができるでしょう。
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