「大日本塩業(現・日塩)の歩み⑩」を掲載しました。
2022.3.4.
「大日本塩業」(現・日塩)の歴史を紹介する10回目、今回がシリーズの最終回になります。
政府は「たばこ事業等審議会」の答申に沿って塩事業法案を国会に提出し平成8(1996)年5月9日、「塩事業法」(平成9年4月1日施行)が制定されました。この法律の制定により「塩専売法」は廃止され、平成9(1997)年3月31日をもって塩専売制度は廃止されました。
新しい塩事業法の下での塩の流通は、基本的には原則自由のマーケットに委ねられることになり、優勝劣敗の熾烈なサバイバル競争という同社にとっては創立(昭和24年3月31日)以来の一大変革期に突入しました。
輸入塩加工包装業界の自主取引塩は、在来規格の粉砕塩だけでは多様なニーズに応えられないと見られたため同社は平成9(1997)年4月に「粉砕天日塩」を、翌平成10(1998)年4月には粗粒粉砕塩「あらびき天日塩」を発売し、平成10(1998)年からはいずれも「にちえんそると」の1ブランドとして発売しました。
平成9(1997)年4月、同社は新たな経営基盤を構築すべくシンボルマークを変更しました。新しいシンボルマークは日塩(NICHIEN)の頭文字である "N" をデザインしたもので、会社の基軸となる塩、物流、貿易、新事業の4分野を象徴したものです。
90年余におよんだ塩専売制度が終焉を迎え、専売制という強固なシステムによりガードされていた状況から一転して完全自由化時代を迎えた現在の日塩は、長年にわたって培ってきた塩事業の歴史と伝統を基盤としつつ、塩部門、物流部門、貿易部門の柱を中心に、"内外商流を創造する" 総合物流企業として躍進を続けています。
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