「太陽曹達(後・太陽産業、現・太陽鉱工)の歴史①」を掲載しました。

2022.7.14.

本日から、大正8(1919)年に鈴木商店により、ソーダの輸入販売会社として設立された太陽曹達(後・太陽産業、現・太陽鉱工)の歴史を14回シリーズで紹介してまいります。

makajikosoodakoujyou2.PNGシリーズの初回は、鈴木商店の高畑誠一、磯部房信の尽力により太陽曹達が設立された経緯についてご紹介します。

鈴木商店ロンドン支店の高畑誠一は、第一次世界大戦の勃発を機に貿易高を飛躍的に伸長させ同社に巨利をもたらす一方で、アンモニアの直接合成を実現する空中窒素固定法(フランスのクロード法)の特許権獲得をはじめ、世界を視野に入れた業績を次々に挙げていきました。

鈴木商店技術陣の一人であった磯部房信は、金子直吉の指示を受け、ソーダ(炭酸ナトリウム)の製造について英国・ブラナーモンド社と交渉するも不調に終わり、失望した磯部は高畑に相談しました。これを受けたロンドンの諸産業の情報に精通していた高畑は、磯部とともに英国・マガディソーダ社が販売するイギリス領ケニアの天然ソーダの東洋における一手販販売権の獲得に尽力しました。

この結果、鈴木商店とマガディソーダ社の契約が成立し大正8(1919)年10月1日、ソーダの輸入販売会社として太陽曹達株式会社が設立されました。

冒頭の写真は、イギリス領ケニア・マガディ湖にあったマガディソーダ社のソーダ工場です。

詳細については、次の関連ページをご覧下さい。

鈴木商店の歴史>ソーダ、ゴム、非鉄金属への進出~太陽曹達、日本輪業、日本冶金>太陽曹達(後・太陽産業、現・太陽鉱工)の歴史①

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