鈴木商店こぼれ話シリーズ (53)「鈴木商店の二つの法被」をご紹介します。
2024.8.6.
神戸・内海岸通(海岸通)4丁目で個人商店として創業した鈴木商店は、明治35(1902 )年合名会社に改組し、その2年後の明治37(1904)年、いよいよ東洋のウォール街とよばれた栄町3丁目に本店を構えました。
合名会社鈴木商店の誕生を機に店名を染め抜いた法被を纏う社員の誇らしい姿がありました。大正12(1923)年、鈴木合名会社と株式会社鈴木商店に組織変更されるまでの20年余この法被は、鈴木商店のシンボルでもありました。(写真は、法被を着た社員と入社2年目の高畑誠一が収まる大阪箕面へのリクリエーション記念写真①(明治43年))
合名会社鈴木商店の法被は、黒生地に襟に白字の店名を染め抜いたものの他に鼠色生地に紺の縦縞模様のものの2種類が揃えられ季節により使い分けられていました。