鈴木商店ゆかりの下関「江戸金」の銘菓"亀の甲せんべい"の復刻版が販売されました。

2024.9.19.

 history-img01.jpg文久2(1862)年創業で永く下関を代表する銘菓"亀の甲せんべい"を製造した「江戸金」は、令和4(2022)年3月、160年の歴史に幕を閉じました。

 創業者金次郎(後の増田多左衛門)は、江戸麹町の幼馴染の鈴木岩治郎と共に南蛮菓子修行のため長崎での修行の後、下関の増田初蔵の下から独立し「江戸金」を起業、南蛮菓子風の煎餅が好評を博し、全国にその名が知られるようになりました。(写真は、「江戸金」創業者・増田多左衛門と亀の甲せんべいの化粧箱)

 スクリーンショット (248).jpg亀の子せんべい.jpg地元の伝統を絶やせないとの想いから山口銀行本店内に拠点を置く「地域商社やまぐち(株)」は、幕末から親しまれ、惜しまれつつも販売終了となっていた下関市の銘菓「亀の甲せんべい」の復刻版を開発・発売することになり、本年6月1日~12月31日までは、県内JRみやげ店で、2025年1月以降は、県内の土産物売り場にて販売を広める計画とのこと。

 復刻版は、創業当時からの原料(全粒粉小麦粉)を使用、パッケージも以前と同じく下関市の氏神・亀山八幡宮に因んだデザインとしています。(左は復刻版の亀の甲せんべい)

 

s01.jpg 長崎での菓子修行の後、下関の増田初蔵の下で鈴木岩治郎と共に再び菓子修行をした金次郎は、見込まれて増田家の養子となり、やがて「江戸金」を創業、一方の岩治郎は、金次郎と別れ江戸への帰路立ち寄った兵庫の砂糖商・辰巳屋松原商店神戸出張所(弁天浜)に雇われ、辰巳屋鈴木商店の誕生に繋がりますが、岩治郎は生前、江戸金創業者と折に触れ旧交を温めていたと伝わっていました。(左は、江戸金時代の亀の甲せんべい)

 

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