広島・福山の郷土の偉人として豊年製油中興の祖・杉山金太郎が紹介されました。
2025.2.27.
福山市のコミュニティ放送局・FMふくやまが発行する「月刊こども新聞」に連載中のコラム"郷土の偉人たち"の書籍化第一弾「福山・郷土の偉人たち①」が刊行されました。
第26話には同市ゆかりの偉人や経営者38人を紹介しており、豊年製油再建に功績を残し、近代的製油工業の先駆者として、また"Soybean King"(大豆王)として海外にも知られた杉山金太郎が紹介されています。
杉山は、和歌山の生まれながら叔父の関係から福山の中学に進学、家庭の事情から大学進学を諦め、市立大阪商業学校(後の大阪市立大学)に進み、卒業後外国商社で貿易実務に従事したほか多くの経験を積んだ。
第一次世界大戦後の反動不況から経営不振に陥っていた鈴木商店の事業整理から大正13(1924)年、豊年製油(現・J-オイルミルズ)の再建に請われて社長に就任。陣頭指揮を執り見事に立て直しに成功、大豆油の精製法を確立しわが国の近代的製油工業の発展に貢献しました。
本書の著者でエフエムふくやまの局長を務める田中宏行氏は、本書を通じて福山市民、とりわけ次世代を担う子供たちに福山ゆかりの偉人が数多くいることを知ってもらい、福山の郷土愛醸成の一助になることを願っていると記しています。