鈴木商店記念館・地域特集に「上水島(岡山県・倉敷市)」を新設しました。
2025.2.18.
鈴木商店の非鉄金属製錬事業の出発点と云うべき「上水島製錬所 」が存在した「上水島(岡山県・倉敷市)」を地域特集ページに新設しました。
鈴木商店は、大正5(1916)年「日本金属」を設立し、彦島(下関)、大里(門司)、日比(岡山)、徳山(山口)各地に非鉄金属製錬所を開設しましたが、これに先立つ明治36(1903)年、岡山県倉敷市沖に浮かぶ「上水島」に銅製錬所・鈴木製錬所を建設しました。
上水島は、瀬戸内海・水島灘にある島嶼群・水島諸島の一部で水島コンビナート沖1.5kmに浮かぶ無人島で面積0.36㎢の小島。上水島の西方約2kmに下水島があり、面積は上水島の1/4。両島を総称して、あるいは片方(特に上水島)を"水島"と呼ぶこともあります。
水の豊富な島として知られ、水を求めて古くから船の寄港地として利用されていました。
鈴木製錬所時代(明治36年~大正5年)、製錬所は平地の南側に、北半分には社宅群、売店が設けられ、北端には分教場が開かれました。平地の中央辺りの海辺には船着き場が設けられ、原料、製品を積んだ船舶が発着しました。明治初頭には、従業員、家族あわせて230人が住んでいました。(写真は、鈴木製錬所(明治末期、清水七造氏所蔵写真))
鈴木製錬所を引き継いだ古河合名の"水島精錬所"時代(大正5年~昭和3年)には、精錬所の北側に職員住宅の他、医局、駐在所、商店、共同浴場等が設けられ、最盛期(大正期)には、1,200人が生活していました。
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