鍋島高明さんの新刊「介良のえらいて」を紹介します。

2014.11.25.

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鈴木商店記念館編集委員会の監修担当で「大番頭金子直吉」の著者・鍋島高明さんが、自身の出身地・高知県長岡郡介良(けら)村(現・高知市介良)についてその歴史と郷土の生んだ著名人を紹介する「介良(けら)のえらいて」を刊行されました。

郷土・介良の「辛苦をなめた偉い手たち」という意味で「介良のえらいて」というタイトルで70人ほどの「介良のえらもん(偉い者)」を紹介しています。介良自慢として取り上げた人物には、軍人、思想家、科学者、芸術家、外交官、政治家等々とならんで経済人・実業家を紹介していますが、鈴木商店で土佐派として活躍した「窪田駒吉」と「澤本嘉春」の二人を登場させています。

窪田駒吉(明治16(1883)年~昭和10(1935)年)は、金子直吉の側近として仕え、土佐派の代表格で鈴木商店を瞬く間に日本一の巨大商社に躍進させた鈴木四天王(窪田駒吉、平高寅太郎、高橋半助、谷治之助)の一人。金子と似て小学校にも行けない極貧の境遇ながら、金子に認められ27才の若さで東京支店長に抜擢された。当時、国内外40を超す支店・出張所の中で最大規模を誇る東京支店の采配を揮うのだから敏腕ぶりがしのばれると記しています。後年、取締役東京支店長を務め、晩年は日本製粉社長として同社の再建に尽力した人物です。

澤本嘉春(明治24(1891)年~昭和6(1931)年)は、介良村介良野出身で県立海南中学(現・小津高校)から東京高商(現・一橋大)を出て鈴木商店に入り、鈴木商店の全盛期を窪田駒吉の下で働き、後に鈴木商店の重要拠点である大連支店長を務めたのは、金子直吉から大きな期待がかけられていたからに違いありません。

詳細は、本書をご覧ください。

「介良のえらいて」 編著/鍋島高明   発行/五台山書房(東京都東村山市秋津町5-36-2) TEL/FAX 0423-93-0785

 

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