鈴木商店の紡績事業の中核・佐賀紡績(②錦華紡績を経て大和紡績が誕生)を掲載しました。

2015.3.6.

大和紡績工場全景(昭和60年).jpg 昭和2(1927)年4月2日、鈴木商店が破綻したため天満織物への委託経営による佐賀紡績再生の道は閉ざされてしまいました。

佐賀紡績相談役であり佐賀市長の野口能毅は、自ら動いて佐賀紡績の引き受け先を探し武藤山治と再三交渉の末、鐘紡系列の「錦華紡績」による引き受けの確約を取り付けます。佐賀紡績は、錦華紡績・佐賀支店として再生しました。

錦華紡績は、昭和16(1941)年、中堅紡績3社と合併して「大和紡績(現・ダイワボウホールディング)」が誕生、錦華紡績・佐賀支店は、大和紡績・佐賀工場として再出発しました。爾来、佐賀工場は九州隋一の規模を誇る紡績工場として地元に親しまれて来ましたが、昭和61(1986)年閉鎖され70年の歴史の幕が降ろされました。

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