関門の鈴木商店ゆかりの企業訪問シリーズ①「江戸金」
関門海峡の港町に鈴木岩治郎の親友・金次郎が創業
江戸金の亀の甲せんべいと言えば、下関で知らない者はいない名物です。明治時代に発行された鉄道沿線案内などでも下関名物として古くから紹介されており、その歴史は150年に及ぶとのこと。
その江戸金と鈴木商店の関わりを調べるべく、地元メンバーと編集委員会が現在の江戸金さんに伺ってきました。関門国道トンネル近くの食品工業団地に構える現在の江戸金さんでは、三野社長自らご対応下さり、 古くから伝わるブリキの缶など貴重な品物をいくつか拝見しましたが、以前より判明している「鈴木商店創業者の鈴木岩治郎と増田多左衛門(幼名が金次郎)が連れだって江戸から長崎に菓子職人の修行に出て、増田が下関で縁を得ることで江戸金を興した」ことを再確認することができました。
鈴木商店と江戸金とは資本関係はないはずなのですが、なぜか地元では鈴木商店系の会社として紹介されたという話もあり、これはただ不思議と言うほかありません。今はただ、鈴木商店創業前の岩治郎と金次郎との道中があったという事実のみ。あとは想像の世界です。弥次さん喜多さんならぬ、岩さん金さんが東海道を進んで各地で一波乱、なんていう珍道中もあったのかもしれません。