⑩山陽電気軌道(現・サンデン交通)・長府土地 

平成26(2014)年927日(土)サンデン交通は創立90年を迎えた。 同社は、大正13(1924)年山口県下関市に設立され、軌道線(路面電車)を運行していた山陽電気軌道を起源とする企業である。同時期に関門地区に一大コンビナートを建設する鈴木商店の関連企業のインフラ支援に大いに寄与した。

また、鈴木商店は大正7(1918)年、長府地先埋立事業を計画し「長府土地」を設立したが、その開発地は、山陽電気軌道の「長府楽園地」や「長府野球場」等の付帯事業に活用され、両社は緊密なパートナーとして共同事業を展開した。

大正14(1925)年、下関・外浦に22,000㎡の土地に小動物園、花壇等の施設を運営したのを皮切りに昭和4(1929)年には、1万坪、3,000人収容の「長府野球場」を建設、昭和7(1932)年には隣接地に"西日本の宝塚"と呼ばれた「長府楽園地」を開場して一大テーマパークを経営したが、昭和13(1938)年、球場、楽園地いずれも閉鎖、神戸製鋼所の軍需工場用地として売却した。

現在のサンデン交通は、従業員約530名を擁し、自動車事業、航空代理業、および不動産・建設業、保険代理店業と幅広い分野での複合経営に大きな成果をあげている。

  • 現在のサンデン交通本社
  • 現在のサンデン交通路線バス
  • 長府野球場

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