②フォートワース(テキサス)
綿花買い付けに大きな足跡を残した
テキサス州北部、ダラスの約50km西に位置している。"西部開拓の始まりの場所"として知られる。かつては全米最大の家畜市場のひとつで、牛の移送の中心地でもあった。家畜市場"ストックヤード"は、現在は観光スポットとして人気を集めている。
20世紀初頭、油田の発見により石油精製工場、石油施設機械製造工場が相次いで建てられた。また、戦後は航空機産業が盛んとなり、ロッキード社の主力工場がある。
鈴木商店テキサス出張所(フォートワース)は、テキサス州フォートワースの411ウエストセブンスストリートに位置する11階建ての建物・ニール・P・アンダーソン・ビルディングに構えていた。
同出張所は、ニューヨーク支店の出先として綿花の買付けが主要業務。大正後期の陣容には、久武昇助所長の下に長山泰憲(後の日商・専務取締役)が居た。
ニール・P・アンダーソン・コットン社の綿取引所として1921年に建設された建物は、1978年、国家登録財に指定された。その後不動産会社の所有となり、2004年、高級コンドミニアムに改装され、バーネットパークのニールP.に改名された。