ケニア・マガディ湖

マサイ語のMagad(苦い)に由来する強アルカリ塩湖

ケニア南西部にある湖。首都ナイロビから南西に約120km、リフトバレー州南部にあり、タンザニア国境のナトロン湖が近傍にある。湖の名前はマサイ語の Magad (苦い) に由来すると考えられている。

マガディ湖は水質がph 10以上の強アルカリの塩湖である。プレート境界の一つである大地溝帯グレート・リフト・バレーの谷底に連なる一連の湖の一つで、面積は約100 km2 であり、湖水は濃い炭酸ナトリウム水。莫大な量のトロナ鉱石 (セスキ炭酸ナトリウム) を沈殿させている。場所によって、塩は厚さ40 mになる。湖の水は主に塩水の熱水泉 (水温は86℃) によって補充される。石鹸やガラスの材料ともされる炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)の産地として有名。

2005年12月からタタ・インディア所有となっているマガディ・ソーダ会社の製造工場がある。この工場は工業用途のソーダ灰を生産している。塩田と従業員のための社宅・クラブ・学校・教会・プールなどを備えたコミュニティーがある。生産したソーダは専用鉄道でモンバサ方面へ運ばれる。

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